ケアマネさんとの出会いで原点回帰
2019-08-24
私は以前、訪問介護ヘルパーとして働いていました。
ヘルパーの立場から見ていたケアマネジャーは、利用者さんに対しての責任は重く、調整役として奔走するのがとても大変。
それなのに守られた立場ではなく、ヘルパーほど仕事が楽しそうにも思えない…
だから、ケアマネジャーにだけはなりたくない…そう思っていました。
先日、ケアマネジャーのお仕事をされている方と少しですがお話させていただく機会がありました。
ケアマネジャーをされていると聞いて、私がヘルパーの時に思っていたことを話しました。
お相手の方は、ケアマネジャーはやりたくないという声が多く、普通の一般的な意見として受け止めてくださいましたが、初めて話す方にいきなり失礼なことを言ってしまったと後で反省。
さらに、その方は「利用者・利用者家族に希望と元気を与える仕事こそがケアマネの醍醐味」だと話してくださいました。
介護をしていた頃を思い出し、涙が出そうでした。
敬意と感謝しかありません。
ケアマネジャーしだいで利用者さんの人生の最後が左右される。
それが私がヘルパーとして見てきた在宅介護の景色です。
時には「ケアマネジャーさんを変えた方がいいと思います」とご家族に伝えることもありました。
そんな時、ヘルパーとして状況を変えれなかった悲しさと悔しさでとても複雑な気持ちになります。
私は調整役として奔走する大変さを背負えなくてケアマネージャーにはならなかった。
偉そうなことは言えない立場ですが「安易な考えで医療系からケアマネジャーになろうとされる方はご遠慮願いたい!」
医療職と介護職を比べたら、勉強量と勉強にかかる費用や時間は医療職の方がはるかに多いです。
介護が誰でもできる仕事のように思われるのは、そんなに勉強しなくても従事できたという事実と、向上心を持ってされている方とそうでない方の差が激しいのも要因だと思います。
だからなのか、介護は簡単と考えておられるような方が未だいらっしゃる。
今回お話させていただいたケアマネージャーさん。
「利用者さんやご家族に希望と元気を与えたい」と仰っていましたが、そんなケアマネージャーさんの存在は現場ヘルパーの希望でもあります!
プロとして仕事をするために、感じ、気付き、学び、己を高めていく。
どんな仕事も同じですね。
医療系の方と、介護や福祉系の方が共に学び協調しあえば明るい希望が増えていく。
私は介護をしてるご家族や介護職の方を支えたいと思い、鍼灸師になりました。
原点に戻って、私には何ができるのか改めて考えてみようと思います。