ストレスと対話
2019-03-05
ストレスと聞くと「悪いもの」というイメージが強いですが良いストレスも日常には存在します。
ストレスとは、外から受けるさまざまな刺激(ストレッサー)によって起こる心やカラダの反応のことを言います。
現在、一般的に使われているストレスという言葉は、反応と刺激を含めて表現していることが多いかもしれませんね。
では、良い悪いの違いについて考えてみましょう。
ものごと何でもそうですが、適度が良いとよく耳にすると思います。
ストレスも適度であれば良いストレスになり、やりがいや頑張るための原動力になり自分を成長させることができます。
悪いストレスは量に例えると過剰。
私たちのカラダには、ストレスに負けないようにカラダを調節してくれる働きが備わっていますが、ストレスをそのままにしておくと心とカラダのバランスが崩れ、心身の不調へと発展していきます。
新しいことを始める時、期待に胸が膨らんだ「ドキドキ」と、大丈夫かな?と不安になったりする「ドキドキ」もありませんか?
良くも悪くもなってしまうストレスもありますので過剰にならない工夫は大事です。
ストレスの影響が痛みの増強につながったAさんのお話です。
Aさんは、ある時期から施術をしても症状が思うように良くならない期間がありました。
定期的に施術をしているので「こんにちは」と入ってくる雰囲気や声、施術中の会話、全身をまとう空気感も「何か良くないことが起きている」ということはすぐにわかりました。
カラダの反応が良くなり始めた頃、お話を伺うことができ、やはり強いストレスを受けていたということがわかりました。
Aさんは抱えていたものを話せるところまで問題を消化することができた=カラダの反応が良くなり始めたということです。
当院が、なぜ「介護のグチや弱音を聞きます!」と対話を大切にしているのかと言いますと、ストレスがゼロになるような根本的な解決ができないことは往々にしてあります。
特に家族や身内という関係性での介護は、本当に複雑で難しい局面もあるので「話を聞いてもらってスッキリしたわ」という小出しの心のデトックスが大切だと考えるからです。
ストレスをやわらげることのひとつの手段として「対話をすること」は、心とカラダの不調改善の第一歩です。
笑顔は人を幸せにすることができるので、介護をされる方には笑顔でいてほしいと切に願っております。