女性ホルモンを知る
2018-11-14
月経・妊娠・出産など女性ならではの体験は「女性ホルモン」が担っています。
~女性ホルモンのしくみ~
脳の「視床下部」というところで、血液中のホルモン量を監視しています。
そして「視床下部」は適切なタイミングで脳の「下垂体」というところに「性腺刺激ホルモン」を出すよう指示をします。
指示を受けた「下垂体」は「卵巣」に対して2つの「性腺刺激ホルモン」(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)を出します。
その結果「卵巣」からは女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が分泌するようになっています。
介護を意識し始める世代ぐらいから、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌量が減少します。
特にエストロゲンの分泌量が減少すると更年期の不調として代表でもある「更年期障害」や「生活習慣病」に発展していきます。
妊娠・出産回数の少ない現代は、ガンにも気をつけなければなりません。
なぜ女性ホルモンの1つである「エストロゲン」の影響を特に受けるのでしょうか?
子宮や乳腺に対して働くのがプロゲステロン、生殖器官だけでなく多くの組織に対して働くのがエストロゲンです。
多くの組織への影響がさまざまな形となってあらわれてくるのです。
では、女性ホルモンが減少するとどのような影響があるのでしょう?
シミ・シワなどお肌も老化しはじめ、体温の低下にともない内臓脂肪も増えます。
そして、若い頃にツヤのあった髪も白髪や薄毛になり、精神的な影響も受けてしまいます。
老年期に入ると、骨粗しょう症や脂質異常症、動脈硬化に注意が必要です。
このような影響はエストロゲンの、肌のハリ・潤いを保つ働きや、骨にカルシウムを蓄積させる働きや、コレステロールを下げる働きがなくなるからなんです。
介護世代の女性は、女性ホルモンの影響を受けやすく体調不良になりやすい時期です。
けれどもカラダの不調をゆるやかにするためにできることはありますので、上手にこの時期を乗り切りましょう。