腰痛
人のカラダの痛みを理解するのも、自分の痛みを人に理解してもらうのも難しくないですか?
そもそも痛さの感じ方は千差万別。
それでも多くの方が抱える腰痛のお話です。
西洋医学的な検査(レントゲン・MRI・CTなど)で器質的に問題があっておこる腰痛は約3割と言われています。
それは、骨の異常や神経の圧迫、内臓疾患でも腰部に痛みがでたりする腰痛のことです。
それ以外の約7割の腰痛は、原因がはっきりしないとされています。
器質的に問題はなくとも、腰痛を抱えている人は多いということです。
頭痛のところでお話しましたが、カラダに痛みがある=私たちのカラダを巡る路線にトラブルが起きています。
というわけで、東洋医学の視点で腰痛をみると大きくわけて下の2つをみます。
1.カラダを巡る気血の循環に問題があるのか?
2.そもそも循環させる気血が足りないのか?
気血の「気」は目に見えないもので「元気の気」や「ヤル気の気」や「気合だ!の気」のことをいいます。
気血の「血」は全身に栄養を運ぶためのものです。
1.のカラダを巡る気血の循環が悪くなる原因として考えられることは
・水分の摂りすぎや寒さによる冷え
・ストレスなどで「気」が停滞する
・「気」の流れが悪くなることで「血」が流れず、汚い「血」に変化する
・梅雨時の蒸し暑さ
・冷たい風にあたる
・お風呂上りにクーラーや扇風機の風にあたるなど
2.のそもそも循環させる気血が足りない原因として考えられることは
・慢性疾患がある
・生命活動を行うエネルギー不足
・栄養が足りない
・食べたものをエネルギーに変える力が弱っているなど
ベースに2.があって1.が加わっている場合もあり、腰の痛さや特徴的な症状も原因によって少しずつ違います。
腰の横が痛い、雨が降ると痛みがひどくなる、冷えると痛い、重だるい、鈍い痛み、寝起きが痛い、刺すように痛いなどなど。
どんな時にどこがどう痛くなるのか、じっとしていても痛むのかなど具体的に細かく考えていくと原因がみえてきます。
ひとつだけとは限りませんし、病気じゃなくとも痛む理由は充分あります。
長時間座っている仕事の方も、介護をされる方も、腰痛の原因は筋肉疲労の積み重ねということが多いです。
そして年齢を重ねると、生命活動を行うエネルギーを消耗しますので腰痛になりやすいのもベースにあります。
古典鍼灸・東洋医学の力を借りれば、器質的な問題によって生じた痛みなどもカラダの中の路線のトラブルを解消することで緩和することは可能です。
痛みのある部分をかばうことで他のところが悪くなることがありますので、病気ではないけれど、腰の痛みをなんとかしたいとお困りでしたらいつでもご相談ください。